日々と夢の終活日記

今日を大切に、明日を楽しみに。

9日目 東京へ向かう終日クルーズ

Uncategorized

船で過ごす最後の一日

鹿児島を出港し、船は東京へ向かって進んでいた。

この日は一日中、海の上。

寄港地を歩き回る予定もなく、船の中で過ごす最後の一日だった。

朝は、いつものようにラジオ体操から始まった。

船旅の初めの頃は少し珍しく感じていたラジオ体操も、今ではすっかり朝の日課になっている。

体を動かしたあとは、ビュッフェで朝食。

毎朝のように並んでいた料理も、これが最後だと思うと、少し名残惜しく感じる。

朝食後は部屋へ戻り、荷物の整理を始めた。

翌朝には東京へ到着する。

必要な着替えや洗面道具だけを残し、それ以外の荷物は少しずつトランクへ詰めていく。

旅の初日は、これから始まる船旅への期待を詰め込んでいたトランク。

帰りは、各地で買った土産と、9日間の思い出を詰め込んでいる。

夕方までには荷造りを終え、トランクを部屋の外の廊下へ出しておく。

夜のうちに船のスタッフが回収し、翌朝、東京港の受け取り場所まで運んでくれる仕組みだ。

下船後は、自分の番号やカードを確認しながら、並べられた荷物の中からトランクを受け取る。

大きな荷物を抱えたまま船内を移動しなくて済むので、これはありがたい。

荷造りが終わってしまえば、あとはもう何もすることはない。

ビールを飲みながら、デッキや船内でのんびり過ごす。

忙しく観光地を回るのも旅だが、海を眺めながら何もしない時間も、クルーズの大きな魅力だと思う。

この日もビンゴに参加した。

旅の間に何度か挑戦したが、最後まで大当たりとはいかなかった。

そして、最後にもう一度カジノへ行き、ルーレットを楽しんだ。

大勝負というほどのものではない。

この船で過ごした時間の締めくくりとして、最後に少し遊んでおきたかったのだ。

夜は、いつものようにビュッフェで食事。

何度も通ったビュッフェも、これが最後になる。

料理を皿に取り、ビールを飲みながら、これまでの旅を振り返った。

函館、酒田、金沢、済州島、鹿児島。

どの町にも、それぞれ違った景色と食べ物があり、思い出がある。

そして夜は、最後のロンドンシアターへ。

毎晩のように通った劇場で、最後のショーを観た。

華やかな舞台を眺めながら、

「本当に明日で終わるんだな」

と、ようやく旅の終わりを実感した。

9泊10日という日程は、出発前には長く感じていた。

けれど、終わってみればあっという間だった。

朝のラジオ体操。

ビュッフェでの食事。

昼間から飲むビール。

夜のショー。

いつの間にか当たり前になっていた船の中での生活も、これで終わる。

翌朝、目を覚ませば東京だ。

船で過ごす最後の夜。

少し寂しさを感じながら、部屋へ戻った。

コメント

タイトルとURLをコピーしました