日々と夢の終活日記

今日を大切に、明日を楽しみに。

八日目 鹿児島県鹿児島市

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桜島とノドグロ、旅の終わりが少し見えた日

朝、船は鹿児島港へ向けてゆっくりと進んでいた。

デッキへ出ると、海の向こうにきれいな円錐形の山が見える。

最初は桜島かと思ったが、あとで調べると、それは薩摩富士と呼ばれる開聞岳だった。

海の上から眺めるその姿は本当に美しく、思わずしばらく見入ってしまった。

船が港へ近づくにつれ、今度はいよいよ桜島が姿を現す。

写真では何度も見ていたが、実際に目の前で見る桜島は迫力が違う。

鹿児島の町のすぐそばに、あれほど大きな活火山があることに驚かされた。

下船後は循環バスで鹿児島駅へ向かい、そこから日豊本線で仙巌園へ。

駅を降りると、庭園の向こうには桜島がどっしりと構えている。

「これ以上の借景はないな。」

そんなことを思いながら、園内をゆっくり歩いた。

手入れの行き届いた庭園と雄大な桜島。

歴史ある島津家の別邸を歩いていると、当時の人たちも同じ景色を眺めていたのだろうと想像してしまう。

帰りは電車の本数が少なかったので、鹿児島駅までバスで戻ることにした。

駅へ着く頃にはちょうどお昼時。

せっかく鹿児島まで来たのだから、駅ビルにある回転寿司へ入ることにした。

鹿児島の回転寿司は美味しいと聞いていたし、どうしても食べてみたいものがあった。

それがノドグロだった。

刺身と握りの両方を注文する。

一口食べると、脂の甘みが口いっぱいに広がる。

「これは人気があるわけだ。」

思わずそんな言葉が出る美味しさだった。

旅に出ると、財布の紐も少し緩くなる。

普段なら少し迷うようなネタまで注文してしまうのも旅の楽しみだ。

景色を見て歩き、その土地の美味しいものを食べる。

やっぱり旅の醍醐味は食べることなんだな、と改めて思った。

食事を終え、循環バスで港へ戻る。

船へ帰ると、「ホテルへ戻ってきた」という安心感がある。

もうこの船が、自分たちの家のような存在になっていた。

部屋で少し休憩してからバーへ。

軽く一杯飲んだあと、いつものようにビュッフェへ向かう。

焼きたての料理をつまみにビールを飲みながら、一日を振り返る。

夜九時になると、恒例になったロンドンシアターへ。

毎晩違うショーが用意されていて、これも船旅ならではの楽しみだった。

こうして鹿児島での一日も静かに終わる。

気がつけば、クルーズもいよいよ終盤。

「あと二日で、この船ともお別れか。」

そんな感傷に浸りながら、最後だと思いカジノへ行って、

返り討ちに遭ってしまい、部屋に帰って静かに眠りについた。

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